バイクをこれから購入する人も、すでに所持している人も、いろいろなタイプのバイクを見るのは楽しいですよね!
ところであなたは、「バイクにはどんなタイプがあるのか」「エンジンにはどんな種類があるのか」をご存知ですか?
ここでは、最初に排気量別の種類について解説したのちに、バイクのタイプ別種類、エンジンの種類についてもご紹介していきます。
バイクの選びの参考や、「こんな種類があるのか〜!」と新たな発見になれば幸いです!
バイクの種類を解説する|排気量別、エンジンの種類ごとにバイクを紹介
バイクの排気量別種類について
バイクは排気量によって、大まかに4つに分類することができます!
原付
排気量が50cc以下の二輪車を、「原動機付き自転車」略して「原付」と呼びます。原付免許、または自動車の普通免許を取得することで乗ることができます。
原付免許の試験は筆記だけなので、非常に簡単に取得できます。ただし、制限速度が時速30km以下などのデメリットも。
メリット
取得が簡単。自動車の普通免許で乗れる。
デメリット
時速30kmまで、二段階右折、などの制限がある。
小型
排気量が51cc~125cc以下のものを指します。「第二種 原動機付自転車」とも呼ばれます。小型限定普通二輪免許を取得すると乗ることができます。
このクラスの魅力はなんといっても、維持費の安さ!自動車税は2000円代、そして任意保険が自動車の「ファミリーバイク特約」で済みます。とにかく経済面が気になる人におすすめです。
メリット
自動車税、任意保険代が安い。燃費が良い。小さいから取り回しやすい。
デメリット
自動車専用道路・高速道路の通行はできない。車種が少ない。
中型
排気量が126cc~400ccのものを指します。普通自動二輪の免許を取得すると乗ることができます。
250cc・400ccは人気の排気量ですから、車種のレパートリーは豊富にあります。買い物に利用したり、ツーリングに利用したりと、幅広い乗り方がしたい人におすすめ!
メリット
日本の街を走行するのに適したパワー、実用的な範囲の排気量。
デメリット
251cc以上だと車検がある、大きさもパワーも中途半端感はある。
大型
排気量が401cc以上のものを指します。大型自動二輪免許を取得すると乗ることができます。
このクラスは、主に趣味の領域になります。パワーが十分にあるので、遠距離のツーリングに向いています。中型のパワーでは物足りない人なら、きっと満足できる排気量ですよ!
メリット
パワーがあるので心にも余裕が持てる、遠距離移動が楽。
デメリット
女性や体力に自信がない人だと扱いが大変、燃費が良くないのでガソリン代がかかる。
バイクの主なタイプ別種類をご紹介!
バイクには、多くのタイプが存在します。ここでは、主に人気のタイプをご紹介していきます!
ネイキッド
取り回しやすさ:★★★★
日常用 :★★★★★
高速道路 :★★★
おすすめの人:日常からツーリングまで広く活用したい人
とにかく扱いやすく、親しみやすいのがネイキッド。素直なハンドリングなので、運転に慣れていない人でも安心して操作できます。日常用から長旅用まで、汎用性が高いのも魅力的!
初心者から上級者まで、広くおすすめできる種類です。
スーパースポーツ
取り回しやすさ:★★★★
日常用 :★★★
高速道路 :★★★★★
おすすめの人:エンジンのフィーリングを感じたい人
レーサーバイクから派生した種類がスーパースポーツです。車体が軽いので、女性や体力のない人にも楽に扱えます。
アクセルを高回転まで回したときの爽快感に、やみつきになること間違いなし!カウル付きなので、高速道路などでの走行風を遮ってくれる長所もあります。
オフロード
D-TRACKER X Final Edition | 株式会社カワサキモータースジャパン
取り回しやすさ:★★★★★
日常用 :★★★★
高速道路 :★★★
おすすめの人:初心者、悪路での走行を楽しみたい人
山道や砂利道でもヘッチャラなのが、オフロードバイク。サスペンションを長くすることで衝撃を吸収しやすくしているので、乗り心地も良いですよ。また車体が軽いので、女性でも楽に扱えます。バイク初心者やオフロードで遊びたい人におすすめ!
アメリカン(クルーザー)
イントルーダークラシック400 / キャストホイール仕様|スズキ バイク
取り回しやすさ:★★★
日常用 :★★★★
高速道路 :★★★★★
おすすめの人:高速道路でゆったりと走行したい人
アメリカのバイク(主にハーレー)を参考にして作られたのがアメリカン(クルーザー)です。
直線距離での走行がとても楽ちんで、主に長距離向きのバイク。シート高が低いので、足つきが心配な人におすすめ!
バイクのエンジンの種類をご紹介!
実はバイクのエンジンにも、いろいろな種類があるのをご存知ですか?
ここでは、燃料噴射方式・シリンダー数・冷却方式による種類をご紹介していきます!
燃料噴射方式
エンジンに燃料を供給する方法によって、「キャブレター」と「フューエル・インジェクション(FI)」に分類されます。
キャブレター方式
エンジンに燃料を供給するときは、霧吹きのようにガソリンを噴射して空気と混ぜ合わせることにより、燃焼させます。この霧吹きを機械的に行うのが、キャブレター方式。
簡単にいうと、とっても原始的でシンプルな構造な燃焼方法。手動で燃料の濃さを調整することができるので、自分好みのセッティングにすることができます。「キャブ車の、あの独特のフィーリングが好きなんだよなぁ」と、キャブ車にやみつきになる方も!
ただし、天候や気温などに左右されやすいのがネック。寒い冬場だと、しばらく暖気をしないとエンストする可能性も。
- メリット:自分好みに調整しすい、メンテナンスが楽
- デメリット:天候の影響を受けやすい、始動に時間がかかる
フューエル・インジェクション(FI)方式
キャブレターが機械的で噴出するのに対し、インジェクションは電子制御になります。
エンジン内部にセンサーが取り付けられており、状況に合わせて噴射量を調整してくれます。無駄がなくなるので燃費が良くなりますし、寒い朝でも一発でかかってくれます!
ただし、コンピュータが全て制御しているので、人の手で調整しにくい・壊れるとコストが高い、などのデメリットが。また人によっては「大人しすぎてつまらない」と感じる人もいるとか。
- メリット:どんなときでも一発始動してくれる安心感、燃費が良い
- デメリット:壊れると直すのが大変・高コスト
シリンダー数による種類
エンジン内部には、エンジンのパワーを上げる「シリンダー」と呼ばれる装置があります。
それがいくつあるかによって、単気筒から4気筒まで分類されます!
単気筒(シングル)
ESTRELLA・ESTRELLA Final Edition | 株式会社カワサキモータースジャパン
エンジン音:ドッドッドッ、と一発の音が力強い
パワー:強いトルクを味わえる。
特徵:燃費が良い、構造が単純、整備しやすい
古くからあるエンジン型式であり、心地良い振動と排気音を楽しめるのが単気筒です。
ツーリングでバイクとの一体感を楽しみたい人におすすめ!
2気筒(パラツイン)
エンジン音:ドコドコ感がある
パワー:単気筒と4気筒の中間あたり。中低速が得意。
特徵:Vツイン・Lツインなどがある、性能のバランスが良い、そこそこ燃費が良い
単気筒と4気筒、両者の中間に位置するのが2気筒です。パワーについてもエンジン音についても、まさに中間といったところ。生産コストがリーズナブルので、車体価格が安いです。
3気筒
カラー&スタイリング:NIKEN – バイク・スクーター | ヤマハ発動機株式会社
エンジン音:モーター音が目立つ
パワー:単気筒と4気筒の中間あたり。4気筒に近い。
特徵:あまり生産されていない、2気筒よりも高回転が得意
2気筒よりも高回転が得意で、4気筒よりも低回転が得意なのが3気筒です。
バイクの中では、種類がとても少ないタイプです。
4気筒
エンジン音:シュルシュル、ギュイーンとモーター音
パワー:高回転域でのフィーリングが楽しい
特徵:パワーが出やすい、レーシングな音を楽しめる
最も人気があるのは4気筒。アクセルを回すほどに心地よい速度を出してくれます!シュルシュルとモーター音も特徴的で、高回転まで回せば、まるでレーサー気分?
冷却方式による種類
エンジンの冷却方法によって、3つの種類に分類できます。
空冷
走行風によって冷やす、とっても基本的な構造です。とくにエンジンのフィンの造形が美しく、その見た目に惚れる人も多いではないでしょうか。
ただし、走っていないと冷えないので、真夏に渋滞ハマるとオーバーヒートするのでは…と不安になるかも。
- メリット:部品が少ない、メンテナンスが楽、見た目が美しいものが多い
- デメリット:剥き出しなので天候などの影響を受けやすい
水冷
エンジン内部に冷却水を通すことによって、エンジンを冷やす方法です。空冷よりも冷えやすいので、高パワーを発揮しやすいのが特徵です。
ただ、空冷よりも部品が多くなるので重くなる・クーラントなどを定期的に交換しないといけない、といったデメリットもあります。
- メリット:オーバーヒートがしにくい、エンジンのパワーを発揮しやすい
- デメリット:重くなる、部品の定期的な交換が必要
油冷
あまり多くはありませんが、油冷のバイクもあります。水冷が水で冷やすのに対して、こちらはエンジンオイルで冷やす方式です。オイルクーラーを利用して、エンジンオイルを冷やします。ほとんどは空冷と似ています。
- メリット:車種が少ないので所有感がある
- デメリット:エンジンオイルの劣化が早い、水冷より冷却効果は低い
まとめ
以上、バイクとエンジンの種類について、ご紹介しました。
バイクと言っても、上記のように多くの種類が存在しています。もしも初心者の方でバイク選びに迷われているのなら、最初は深く考えず、「これに乗りたい!」と思ったものを選んでも良いでしょう。
バイクに乗り慣れた方なら、違うタイプのバイクに挑戦してみても、面白いですね!エンジンの種類によってもフィーリングが変わりますので、ぜひ、試してみてください!