中古のバイクを所有することになったら、「名義変更」手続きをしっかりと行うようにしましょう。
お店で購入した場合は、お店で手続きを代行してくれることがほとんどですが、個人間で売買をする場合はすべて自分で行う必要があります。
この名義変更手続きを怠ると、後にトラブルの原因となりますよ!
ここでは、名義変更について、必要な持ち物や手順、ポイントなどについて解説していきます。
中古バイクを手にすることになったら、ぜひ参考にしてくださいね。
バイクの名義変更のやり方を解説する|必要な持ち物と手続きについて
【1】バイクの名義変更とは?
名義変更とは、売買や譲渡によってバイクの所有者が変更となったとき、市区町村または管轄の運輸局へ所有者変更手続きをすることです。
バイクの場合、手続き場所や手順方法などは排気量によって異なります。
名義変更手続きをしないと、正しい所有者や住所が、市区町村や陸運局に正しく把握されません。税金の納付書が正しく届かない・車検が受けられない、などの問題が発生します。
特に多いトラブルが、自動車税です。
自動車税は4月1日時点で、そのバイクを所有している人に、納付書が送付されます。
つまり、3月中に譲渡したのなら3月中に名義変更手続きをしないと、旧所有者のもとへ納付書が届いてしまいます。
こうしたトラブルを避けるためにも、名義変更は早めに手続きするようにしましょう。
【2】バイクの名義変更に必要な持ち物
バイクの名義変更に必要な書類は、排気量によって異なります。
以下、排気量別に必要書類をご紹介していきます。
125cc以下
廃車証明書
旧所有者が役所にて廃車手続きを行うと、もらえる書類です。
125cc以下の場合は、一度廃車手続きしてから、登録することになるので注意しましょう。
認め印
シャチハタ以外の印鑑。実印以外でOK
譲渡証明書
譲渡証明書は、廃車証明書の一部になっている場合もあります。その場合は不要となります。
譲渡証明欄がない場合、ネット上から印刷した用紙などに記入しましょう。
用紙はこちらから→https://annai-center.com/pdf/jotosyomei.pdf
自賠責保険証
有効期限がまだ残っているのなら、忘れずに持参しましょう。
身分証明書
運転免許証など。
住民票
発行から3ヶ月以内のものを用意しましょう。
委任状
本人以外の人に手続きをお願いする場合、必要となります。
用紙はこちらから→http://www.mlit.go.jp/common/000226587.pdf
126cc~250cc
ほとんどは125cc以下と同じです。
軽自動車届出済証
いわゆる車検証のようなもの。車両の情報などが書かれています。
ナンバープレート
市区町村が旧所有者と異なる場合、返納が必要となります。
- 自賠責保険証
- 認め印
- 譲渡証明書
- 委任状 ※本人以外が手続きに行く場合
- 住民票
251cc以上
車検のある251cc以上の場合、車検証が必要となります。
- 車検証
- 自賠責保険証
- 譲渡証明書
- 委任状 ※本人以外が手続きに行く場合
- ナンバープレート
- 住民票
【3】バイクの名義変更の手順
排気量によって、手続きする場所や手順が異なります。
しっかりと確認しておくようにしましょう。
125cc以下
手続き場所→住所のある市区町村役場の税務課など
手数料→無料
(1)バイクが廃車済みが確認する
125cc以下を名義変更する前には、前もって廃車手続きをしてある必要があります。
その際にもらえる書類「廃車証明書」をもらい、新所有者のお住まいの市役所役場へ行きましょう。
(2)役所の用紙へ行き、必要事項を記入
役所に行くと、「軽自動車税申告書並びに標識交付申請書」が置いてあります。そこへ必要事項を記載しましょう。
(市区町村によっては、あらかじめ公式HPからダウンロードできるところもあります。事前にチェックしておくと時間短縮になります)
(3)必要書類を提出
窓口にて、必要な書類をすべて提出します。
窓口担当者から指示がありますから、それに従いましょう。
126cc~250cc
手続き場所→管轄の陸運局
手数料→ナンバープレート代(600円前後)/用紙代(数十円程度)
(1)管轄の陸運局へ必要書類を持っていく
お住まいの住所を管轄している陸運局へ行きます。
管轄の陸運局は、こちらで検索できます。→http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr1_000034.html
(2)申請書に記入
用紙発行窓口(または総合受付など)にて、申請に必要な書類を購入します。
(窓口の人に「250cc以下の名義変更です」と言えば、必要書類を用意してくれるはずです)
渡された「軽自動車届出済証記入申請書」などに、必要事項を記入・押印します。
記入箇所などは、各陸運局によって若干異なります。陸運局にある記入例を参考にするか、窓口の人に尋ねると、間違いがないです。
(3)必要書類をまとめて提出
記載した用紙や持参した書類をまとめて、窓口へと提出します。
あとは書類ができあがるのを待つだけです。
(4)ナンバープレートを発行
ナンバープレートを発行している窓口へ行き、ナンバーを購入しましょう。
251cc以上
手続き場所→管轄の陸運局
手数料→用紙代(数十円程度)/ナンバープレート代(600円程度)
(1)管轄の陸運局へ必要書類を持っていく
お住まいの住所を管轄している陸運局へ行きます。
管轄の陸運局は、こちらで検索できます。→http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr1_000034.html
(2)申請書に記入
用紙発行窓口(または総合受付など)にて、申請に必要な書類を購入します。
(窓口の人に「251cc以上のバイクの名義変更です」と言えば、必要書類を用意してくれるはずです)
渡されたマークシートや手数料納付書などに、車検証を見ながら必要事項を記入・押印します。
記入箇所などは、各陸運局によって若干異なります。陸運局にある記入例を参考にするか、窓口の人に尋ねると、間違いがないです。
(3)必要書類をまとめて提出
必要書類を一つにまとめて、窓口へと提出します。
あとは出来上がるまで、待つだけです。
(4)ナンバープレート購入
ナンバー交付窓口へと行き、ナンバープレートを購入しましょう。
【4】バイクの名義変更Q&A
【Q1】結婚して名前が変わったら名義変更すべき?
【A1】名義変更すべきです。
結婚して氏名が変わったり住所が変更となったら、氏名変更手続き・住所変更手続きをしましょう。
手続き場所は、名義変更で手続きする場所と同じです。
【Q2】住民票はコピーでも大丈夫?
【A2】住民票の場合は、コピーでも問題ありません。
ただし、発行から3ヶ月以内であることが条件です。1日でも過ぎていると、受付してくれません。注意しましょう。
【Q3】名義変更に時間をかけたくない!
【A3】人が少ない時間帯、日にちを選ぼう
なるべくなら、手続きは手短に済ませたいですよね。
以下のポイントに注意しながら、手続きすると良いでしょう。
土日祝などの休日後は、混みやすいです。
また、午前・午後の受付終了間際は混み合いますし、処理に時間がかかる傾向があります。余裕を持って、早めに行くといいでしょう。(陸運局の受付時間は短いので要注意!)
陸運局で手続きをする場合、2月~3月の年度末は非常に込み合います。最長で3時間以上の待ち時間になることも。なるべく年度末は避けましょう。
【4】記載事項に記載漏れや間違いがないように!
陸運局によっては、譲渡証明書の欄が全て埋まっていないと、受付してくれないところもあります。
型式から譲渡年月日まで、しっかりと記載しておくと安心ですよ。
その他の書類についても、記載間違いがないように気をつけましょう。もしものために、委任状や譲渡証明書の欄外に捨印を押しておくと良いです。
特に確認したいのが、旧所有者からの譲渡印。もらい忘れると面倒なことになるので、きちんと確認してください。
【5】心配なら事前に相談窓口で見てもらおう
「必要書類を用意したけど、これで合っているのか不安…」
「記入はこれで合っているのかな?」
と心配なら、書類を提出する前に、相談窓口(市役所の場合は受付窓口)にて事前にチェックしてもらいましょう。
提出した後にミスが発覚すると、再度提出しなければなりませんし、時間がかかります。少しでも疑問に思ったのなら、迷わず相談に行くと良いでしょう。
まとめ
以上、バイクの名義変更について解説しました。
友人からバイクを譲り受けたり、個人売買などで所有することになったら、トラブル回避のためにも、早めに手続きしましょう。
「時間がない!」などの理由で、代理人にやってもらうことも可能です。ですが、なるべく所有者本人が行くことをおすすめします。書類にミスがあったとき、対応がスムーズに済むからです。
また、バイクは排気量によって手続き場所が異なりますので、ややこしいのが難点。
事前に確認せず、勘違いして別の場所へ行ってしまって時間をロスする方が多いです。お間違いのないように!