「近所のバイク屋さんで車検の見積もりしたら、5万以上もする……」
「バイクの車検、なんとか安くしたい……!」
車検の費用でお悩みなら、ユーザー車検を検討してみましょう。
自分で車検を通す必要はありますが、費用は一番安いです!
店舗に依頼するよりも、およそ「3万円以上」お得になります。
今回は、車検の費用について解説したのちに、ユーザー車検がどれくらい費用面でお得なのかを解説していきます!
車検を少しでも安くしたい!とお悩みなら、ぜひ参考にしてくださいね。
お店に頼むよりも安い! バイクのユーザー車検は費用がお得!
バイクの車検にはどんな費用がかかるの?
車検の際に支払う費用には、2種類あります。
- 法定費用……国で支払いが決められているもの
- 諸費用……店舗などで依頼すると発生するもの
そして、更に細かい項目があります。以下、詳しくみていきましょう。
法定費用
重量税
車両の重さによって決定される税金。
バイクの場合、251cc以上は全て同じ金額で統一されている。
自賠責保険
別名「強制保険」。
事故を起こして被害者に損害を与えたとき、補償する制度。加入しないと公道を走行できない。
印紙代
車検のときの審査や書類発行手数料みたいなもの。
諸経費
代行手数料
車検を代行してもらう手数料。事務手数料とも。店舗よって金額は変動。
整備代
バイクに欠陥などがあると、車検が通らない可能性があるため、整備してもらう必要がある。
店舗で車検を依頼すると、ほとんどセットになっている。
部品代
整備に必要となった際に請求される。
法定費用は国によって金額が定められており、さらに支払い義務があるので、節約することはできません。
一方の諸経費は、店舗に依頼することによって発生します。車検を節約しようと思ったら、この諸経費しかないのです。
ユーザー車検は、店舗に代行せず、自分で車検を通します。つまり、「諸経費」部分を払わずに済むということ。その分、節約が可能なのです!
ユーザー車検の費用は、どれくらい安くなるの?
では、ユーザー車検でどれくらいの費用が節約できるのか、つまり「諸経費」でどれくらいかかるのか、気になるかと思います。以下、試算してみましょう。
代行手数料 | 整備代 | 代行手数料・点検整備込 | 合計 | |
---|---|---|---|---|
某チェーン店1 | ¥10,800 | ¥15,000 〜 ¥25,000(国産車) ¥24,000 〜 ¥29,000(外車) |
¥25,800 ~ ¥39,800 | |
車検のフランチャイズ店 | 約¥9,000(基本料 約¥5,000+事務手数料 約¥4,000) | ¥10,800 | 約¥20,000 | |
某バイク用品店 | ¥30,000~¥47,000(ビッグスクーター・外車) ¥25,000~¥42,000(上記以外) |
¥25,000~¥47,000 | ||
某チェーン店2 | ¥29,800~¥49,800 | ¥29,800~¥49,800 |
この表だけで比較するなら、最低金額で「¥20,000」、最高金額で「¥49,800」もすることがわかりますね。平均相場は「約¥30,000」。
ユーザー車検ならば、上記の金額は、一切かかりません。
つまり「約¥30,000」節約することができます。これは大きいですね!
ユーザー車検にかかる費用(法定費用)一覧
次に、ユーザー車検でかかる費用である「法定費用」について、ご紹介します。
重量税(2年)
初年度登録 経過年数 | 金額 |
---|---|
13年未満 | ¥3,800 |
13年経過 | ¥4,600 |
18年経過 | ¥5,000 |
重量税は、初年度登録から経過した年数によって、金額が変動します。
「初年度登録」とは、初めて車検を通した年度のこと。つまり、新品で購入した日のことです。車検証をみると、上の欄に記載されています。
たとえば、「平成10年」に初年度登録されているバイクを「平成30年」にて車検を受けようとすると、初年度から「20年が経過」しているので、重量税金額は「5,000円」となります。
自賠責保険
契約月数 | 保険料 |
---|---|
24ヶ月 | ¥11,520 |
25ヶ月 | ¥11,780 |
自賠責保険の金額ですが、基本は「24ヶ月」で大丈夫です。
どうして、中途半端な「25ヶ月」が存在するのでしょうか?
実は、自賠責保険の「有効となる時間」が問題です。
たとえば、車検証の有効期限が「11月11日」だった場合、正式な有効期限は「11月11日24:00」となります。
一方の自賠責保険の場合、有効期限が「11月11日」だとしても、正式には「11月11日12:00」。自賠責保険は正午の12時までしか補償してくれないいのです。
車検証の期限と12時間の空白ができてしまい、それを防ぐために、1ヶ月余裕のある「25ヶ月」が設定されているのです。
ちなみにこの余った1ヶ月分は、更新しても受け継がれます。
車検証と自賠責保険の期限をチェックしてみて、もしも同じ月になっているのなら、1ヶ月余分の「25ヶ月」への加入を検討してみてもいいですね。(※必ずしも1ヶ月余分に加入する必要はありません!)
印紙代
継続検査 審査証紙 | ¥1,300 |
---|---|
自動車検査手数料 | ¥400 |
合計 | ¥1,700 |
法定費用 合計
一般的には、「新規登録から13年未満」、「自賠責24ヶ月」が多いと思うので、合計は
重量税 | 自賠責 | 印紙代 | 合計 |
---|---|---|---|
¥3,800 | ¥11,520 | ¥1,400 | ¥16,720 |
となります。
※法定費用は、毎年見直しが行われています。
特に自賠責は年度ごとに保険料が変動しやすいので、車検を受けるときには、その年の保険料を確認しておくと良いでしょう。
ユーザー車検で注意しておきたい3つのポイント!
【1】整備不良などで不合格になれば、整備代がかかる
店舗で車検を代理依頼すれば、整備料がセットになっているのがほとんどですが、ユーザー車検なら整備することなく、そのまま車検に通すことも可能です。
しかし、どんなバイクでも、整備なしで合格できるとは限りません。
- ブレーキランプなどの点灯類が切れていた
- マフラーから排気ガスが漏れている
- スピードメーターが壊れている
- ヘッドライトの光軸がずれている
などの不具合があれば、整備してもらう必要があるでしょう。
自分で全て修理できるのなら問題ないですが、もしも自分ではできない箇所だと、店舗などに依頼するしかありません。
すると、整備代や部品代がかかりますので、費用はかさみます。
とくに、外国産のバイク・年式の古いバイクは、こうしたケースが多いので注意が必要です。
【2】車検が通るか不安なら、民間の車検代行屋さんでテスターをうけることが可能
「初めてのユーザー車検、合格できるか不安だ…」
そんな方は、民間の車検代行屋にて、テスターを受けることが可能です。
陸運局の近くには、車検代行屋が点在しています。そこで「テスターを受けさせてください」とお願いすれば、やってもらえるはずです。
そこで無事に通れば問題ありませんし、もし問題があるようなら、そこで同時に調整してもらえる店舗もあります。
しかし、当然ながら費用はかかります。テスター代だけで、おおよそ数千円~1万円です。
【3】きちんと整備しなければ事故に繋がるので、注意しよう
ユーザー車検は、確かに「費用面」ではお得です。しかし、車検では「基本的な点検」しかしてもらえません。
「オイルチェック」「タイヤの空気圧チェック」「エンジンの調子」などの具体的な点検項目は存在しません。これらは全て、自分で行うしかないのです。
整備・点検をせずにそのまま通すことも可能ですが、細かな整備は、安全にバイクを楽しむためにも重要です。
「バイクの年式が古い」「整備に自信がない」「整備はほとんどしていない」
そんな人は、安全のためにも、店舗での整備を検討してみることをおすすめします。
まとめ
バイクの車検費用を少しでも安くしたいのであれば、ユーザー車検を利用しましょう。
ユーザー車検で払う費用は、税金などの「法定費用」だけです。そのため、諸費用である「代行手数料」「整備代」などが節約でき、約「3万円~5万円」も安くすることが可能です!
ユーザー車検は、整備なしのままで通すこともできます。しかし、日常的に整備をサボっているような人や、整備に自信がない人は要注意。車検の点検項目は、あくまでも表面的なものです。オイルなどの内部的な項目は、自分で点検するしかありません。
整備を怠れば思わぬ事故に繋がる可能性もあります。安全なバイクライフを楽しむためにも、整備はしっかりと行うようにしましょう!